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本牧の老舗バー「アロハカフェ」移転し再開 「ただいま」と常連客ら

カルチャー | 神奈川新聞 | 2014年12月21日(日) 03:00

横浜・本牧で1976年に開業し、4月に一時閉店していたカフェバー「アロハカフェ」が15日、旧店舗近くのビルに移転し営業を再開した。ネオン灯やビリヤード台など、かつての雰囲気を引き継ぎながら、地域の幅広い世代に使ってもらえるよう店舗を拡張した。常連客たちは「ただいま」と言いながら次々に訪れ、老舗バーの新たなスタートを祝っていた。

15日深夜。本牧通り沿いに山手署や公園を通り過ぎると、商業ビル2階の窓ガラスに「ALOHA Cafe」と書かれたカラフルなネオン管の看板が灯っていた。本牧の風景に馴染んでいたあのネオン灯だ。灯りが消えて8カ月。それが再び輝いたことがうれしく、店に向かう足が速くなった。

店内へは外階段で。ドアを開けると、ビリヤード台が移設され、かつてカウンターの上にあったネオン灯は入り口近くに設置されているなど、雰囲気はなじみがあった旧店舗のよう。深夜にも関わらず、店内は若い客でにぎわっている。

3代目オーナーの西山奈里さん(34)が笑顔で寄ってきて声を掛けてくれた。「お帰りなさい」

「ただいま」。記者だけでなく、気が付くと、多くの常連客がそう言って笑顔を見せていた。

開店した70年代、本牧地区の多くは米軍に接収されていた。旧店舗は、接収地を囲っていたフェンスの向かいに位置していた。店は米国文化に憧れた若者たちでにぎわい、その後は西山さんら子どもの世代が支え、連日のように活気に満ちていた。ところが今年に入り、旧店舗は老朽化で移転を余儀なくされられることに。西山さんは「アロハカフェは本牧の風景そのものと、地域の人たちに親しまれてきた。早く店を見つけなければと思っていた」と話す。

旧店舗から徒歩で3分ほどの中区本牧原にある新店舗は、かつて「エリア1」と呼ばれた接収地だった。本牧地区は返還後に開発が進んだが、最適な広さの移転先の候補が少なく苦労したという。

そのため、見つけ出した店舗は以前より広くなった。入り口のメーンカウンターとテーブル席は35席ほど。店の中心にあるオープンキッチン・バーは9席。そして奥に大型テレビを備え、禁煙のソファー席も。愛犬とともに楽しめるようテラス席も用意した。立食も可能で、大人数でも対応できる。

さまざまな形態の座席を整えたことについて、西山さんは、例えばソファー席は子どもを連れた女性客、キッチン・バーには大人の雰囲気を持つカップルなど、さまざまな世代の人たちに利用してほしいとの願いを込めたという。

「若いころは仲間とカウンターで、デートはキッチン・バーで、そして子どもができればソファー席でという風に、地域の人たちの生活に関われる店になりたい」と話す。

米兵や日本人の若者たちに愛された、名物の四角いピザや、ガーリックライスなどの人気メニューは継続した。店の中ほどには、ジュークボックスやスロットも置かれている。

再開前夜の14日には、ごく近い常連客らを招待したパーティーを開いた。身内を招待したつもりが100人を超える規模に膨れ上がった。玄関や店内には、常連客から届けられた数々の花束が飾られた。

西山さんは「アロハという言葉に込められた思いは、感謝や愛。一時閉店をきっかけに、本牧にあって当たり前の店と思っていただけたことに感謝したい」と話し、「これからも地域に愛され、数十年も営業を続けたい」と力を込めて語った。

古くからの常連客の男性(54)は「接収されたことで、いろんな文化が生まれた本牧の歴史を継ぎつつも、新たな時代を築いてほしい」と今後に期待した。

営業は午後5時から翌日の午前5時まで。1月中旬からは午前11時から営業しランチを提供する予定。

年末年始も無休。問い合わせは、電話045(623)5158。

【神奈川新聞】






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