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「そこのみにて光輝く」5冠 ヨコハマ映画祭各賞決まる

カルチャー | 神奈川新聞 | 2014年12月19日(金) 03:00

「そこのみにて光輝く」の一場面。綾野剛さん(右)、池脇千鶴さん
「そこのみにて光輝く」の一場面。綾野剛さん(右)、池脇千鶴さん

ヨコハマ映画祭の本年度ベストテンと各賞が決まり、「そこのみにて光輝く」が作品賞、監督賞(呉美保(おみぽ)さん)、脚本賞(高田亮さん)、主演男優賞(綾野剛さん)ほか計5部門を制した。2位は「紙の月」で主演女優賞(宮沢りえさん)、助演女優賞(小林聡美さん、大島優子さんのダブル受賞)など4冠。新人監督賞は福島の今を見詰めた「家路」の久保田直さんに贈られる。表彰式と両作品などを上映する映画祭は、会場を従来の関内ホールから県立音楽堂に移して来年2月1日に行われる。

同映画祭は36回目。スポンサーを持たないファン手作りの催事として知られ、いち早く新しい才能を発掘するなど映画界中央でも注目されている。各賞はファンや評論家、新聞記者ら37人の投票で決まった。

注目の作品賞は、海辺の町にうごめく男女の愛憎を濃密に描いた「そこのみにて光輝く」が独走。撮影賞(近藤龍人さん)を含め、主要5部門で他を圧した。

「紙の月」は若い男に溺れて横領事件を引き起こす女性銀行員が主役。主演女優賞、助演女優賞に加えて助演男優賞(池松壮亮さん)も獲得した。「0・5ミリ」の安藤桃子監督は呉監督とともに監督賞受賞。最優秀新人賞に門脇麦さんら4人、長年の功績をたたえる特別大賞には俳優の津川雅彦さんが選ばれた。

映画祭は午前11時半から「紙の月」を上映、午後2時から表彰式、4時10分から「WOOD JOB!~神去なあなあ日常~」、6時25分から「そこのみにて光輝く」を上映。例年の関内ホールが改修工事のために使用できず、今回に限って西区の県立音楽堂で行う。

入場料3千円、前売り2700円。一般前売り券は12月20日から発売。問い合わせは実行委員会電話045(430)1845。

〈2014年度日本映画ベストテン〉

※カッコ内は監督

【1】そこのみにて光輝く(呉美保)

【2】紙の月(吉田大八)

【3】0・5ミリ(安藤桃子)

【4】「WOOD JOB!~神去なあなあ日常~」(矢口史靖)

【5】私の男(熊切和嘉)

【6】ぼくたちの家族(石井裕也)

【7】愛の渦(三浦大輔)

【8】家路(久保田直)

【9】野のなななのか(大林宣彦)

【10】ほとりの朔子(深田晃司)

〈各賞〉

※カッコ内は対象作品

◇作品賞 「そこのみにて光輝く」

◇監督賞 呉美保(そこのみにて-)、安藤桃子(0・5ミリ)

◇森田芳光メモリアル新人監督賞 久保田直(家路)

◇脚本賞 高田亮(そこのみにて-、銀の匙)

◇撮影賞 近藤龍人(そこのみにて-、私の男)

◇主演男優賞 綾野剛(そこのみにて-)

◇主演女優賞 宮沢りえ(紙の月)

◇助演男優賞 池松壮亮(紙の月、ぼくたちの家族)

◇助演女優賞 小林聡美(紙の月)、大島優子(紙の月)

◇最優秀新人賞 門脇麦(愛の渦、ほか)、清野菜名(TOKYOTRIBE、ほか)、佐倉絵麻(ぼんとリンちゃん)、高杉真宙(ぼんとリンちゃん)

◇特別大賞 津川雅彦

=敬称略

【神奈川新聞】


「紙の月」の宮沢りえさん(イメージ)
「紙の月」の宮沢りえさん(イメージ)

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