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服部宏のシネマパラダイス
記者が選んだ今年の外国映画ベスト10

カルチャー | 神奈川新聞 | 2016年12月8日(木) 09:31

Photo by Kerry Hayes(C)2015 SPOTLIGHT FILM, LLC
Photo by Kerry Hayes(C)2015 SPOTLIGHT FILM, LLC

 いつになく、米映画がトップ3を占めた。

 「スポットライト」=写真=は絶対的タブーに挑んだ新聞記者の実話に基づく群像劇。一分の隙もない脚本、どっしりした演出、演技のハーモニーなど「大統領の陰謀」(1976年)と比肩する傑作だ。

 「トランボ」は赤狩りと戦った脚本家、ダルトン・トランボと家族の物語。主演ブライアン・クランストンのひょうひょうとした演技が、硬派作品にぬくもりを与えた。「リトル・ボーイ」は戦時下の米国を舞台に、少年と日系人の対立と和解を描く壮大なおとぎ話。

 「ある戦争」はアフガニスタンに派遣されたデンマークの平和維持軍兵士の苦悩を描く。戦場のモラルという普遍的テーマが突き刺さる。

 5、6位はナチスドイツに関わる作品。「ヒトラーの忘れもの」は、ドイツ軍がデンマークの海岸に埋めた地雷の除去を命じられたドイツ少年兵に初めて光を当てた。「手紙は憶えている」は家族を殺した元ナチス親衛隊員を捜す老人の現代の復讐(ふくしゅう)劇。ラスト5分の衝撃に鳥肌が立つ。戦争が終わっても、傷はいつまでも消えない。

 人種、宗教、移民などヨーロッパの今を切り取った「ディーパンの闘い」、怪優ステラン・スカルスガルドが主役を食ったスパイアクション「われらが背きし者」、スウェーデン版「グラン・トリノ」とも言うべき「幸せなひとりぼっち」、熱血検事と天才詐欺師という異色バディ(相棒)を登場させた痛快作「華麗なるリベンジ」も収穫。

【1】スポットライト 世紀のスクープ(米)
【2】トランボ ハリウッドに最も嫌われた男(米)
【3】リトル・ボーイ 小さなボクと戦争(米)
【4】ある戦争(デンマーク)
【5】ヒトラーの忘れもの(デンマーク・独)=17日公開
【6】手紙は憶えている(カナダ・独)
【7】ディーパンの闘い(仏)
【8】われらが背きし者(英・仏)
【9】幸せなひとりぼっち(スウェーデン)=17日公開
【10】華麗なるリベンジ(韓国)

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