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丹沢の移り変わりを写真で見る企画展 秦野ビジターセンターで開催中

カルチャー | 神奈川新聞 | 2014年10月27日(月) 14:13

1970年当時の花立下。道が削れて柔らかな土がむき出しになり、雨が降るとぬかるんで大勢の人が転んだという(奥野さん撮影)
1970年当時の花立下。道が削れて柔らかな土がむき出しになり、雨が降るとぬかるんで大勢の人が転んだという(奥野さん撮影)

丹沢の移り変わりが見られる企画展「写真で見る丹沢の自然-今・昔」が、秦野市堀山下の県立秦野ビジターセンター(VC)で開催されている。神奈川が誇る名峰を愛した登山家の故・奥野幸道さんが収めた「昔の丹沢」に、同VC職員が同じ構図で撮った「今の丹沢」を並べるなど、時代に伴う変化を考えさせる企画となっている。

モノクロ写真が切り取った、草原のように見える山肌は屋根を葺(ふ)くための「茅(かや)」の群生地だった。茅葺き屋根が少なくなった現在、同じ場所には樹木が高く茂る。戦後の登山ブームで人が殺到し禿(は)げてしまった登山道は、雨が降ると激しくぬかるみ、転倒の“名所”だった。

ほぼすべての「昔の丹沢」を記録したのは、登山家の奥野さんだ。丹沢をどの山よりも愛し、戦前から当時の重いカメラ機材をかついで入山、移り変わりを撮り続けた。その数、約3万こま。2011年に89歳で亡くなったが、写真は丹沢資料保存会が管理している。

同会の高坂政孝さん(77)は、「奥野さんは風景写真だけではなく、麓の集落や一般の登山者らも多く写している。単に山としてだけではなく、文化としての丹沢を撮っていたように思う」と語る。

現在は「第3次登山ブーム」とされ、多くの人が訪れる丹沢だが、増えすぎたシカの食害などによる林床植生の衰退や、ブナの減少、登山道の荒廃など多くの問題も抱えている。

同VCは「昔と今を見比べれば、かつて麓の住民にとって重要な茅場があったことや、今は整備された登山道が昔は泥の道だったことが分かるはず。丹沢はずっと人の手が入ってきた山。歴史や変遷を知ってもらうことで、保全活動などにも理解を深めてくれたら」と話していた。

来年1月18日まで。入場無料。問い合わせは、同VC電話0463(87)9300。

【神奈川新聞】


2011年の花立下。木が植えられたほか、木の階段が設けられ、歩きやすくなっている(秦野ビジターセンター撮影)
2011年の花立下。木が植えられたほか、木の階段が設けられ、歩きやすくなっている(秦野ビジターセンター撮影)

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