県内の高校生が集う文化芸術の祭典「県高校総合文化祭」が25日、県立音楽堂(横浜市西区紅葉ケ丘)で開かれた総合開会式でスタートした。音楽や美術、文芸、理科、演劇など26部門が参加。約3カ月にわたり県内各地で大会や発表会を開催し、高校生の文化活動の成果を披露していく。
県高校文化連盟(高文連)と県教委の主催。33回目となる今年のテーマは「芽吹け 文化の大樹」。式典と発表の部からなる開会式には、生徒や学校関係者ら約900人が集まった。
プラカードを掲げた26部門代表生徒の入場で始まり、運営を担当した高文連生徒委員会の柳田光委員長が「他校の人と交流し、切磋琢磨(せっさたくま)するよい機会。私たち高校生が成長してつくりだす“文化の大樹”を多くの人に感じてもらいたい」とあいさつ。司会進行などにはボランティア部門の生徒による手話通訳がついた。
発表の部では、県立横浜緑ケ丘高の吹奏楽部、同相模原中等教育学校クラシックギター部、同横浜国際高フラメンコ部が登場。県内16校98人からなる合同合唱団による合唱、生徒委員会による手話コーラスも。最後は出演者全員が舞台に上がり、客席の人たちと「かながわ高文連の歌 地球からの贈り物」を合唱した。
総合文化祭は来年1月18日の総合閉会式まで。17部門の大会は、来夏に滋賀で開催される全国高校総合文化祭の県予選を兼ねる。
【神奈川新聞】