
開館60周年を迎えた横須賀市自然・人文博物館(同市深田台)で、期間限定の特別展示「開館60周年記念展 第1部 ヨコスカの宝」が開催されている。普段は同館資料室で保管されている貴重な資料が見られる。
9月7日までの第1部は自然系がテーマで、三浦半島や相模湾の動植物の標本、化石など60年間蓄積された国内外の資料約300点を展示している。1897年に世界で初めて相模湾で発見された全長2・5メートルの「ミツクリザメ」や、絶滅したとされる「ニホンカワウソ」、2千羽程度しか生息していないといわれる「クロツラヘラサギ」など、市民の寄贈も含めて希少な標本が並ぶ。
同館は1954年に市博物館として開館。今の深田台には70年に自然部門、83年に人文部門が移転した。現在約15万件の資料が保存されている。
大森雄治学芸員は「身近な動植物だけでなく、海の中やいろんな所に多様な生き物がいる。ぜひ実物を見てほしい」と話している。
入場自由。午前9時~午後5時。月曜休館。8月9日(午後2~3時)は各分野の学芸員が展示解説を行う。
第2部は秋からで人文系をテーマに企画している。
【神奈川新聞】