小田原市と友好都市の豪州・マンリー市の中高生が来日し、小田原市内の家庭にホームステイしながら観光や日本文化の体験を楽しんでいる。9、10の両日は、小田原に江戸時代から伝わる「小田原ちょうちん」の製作に挑戦した。
マンリー市は豪州東部に位置し、シドニーの中心街から約11キロ。小田原市の中高生との相互交流事業「ときめき国際学校」では両市の生徒がペアを組み、互いの家庭でホームステイする。
今回は日本語を学んでいるマンリー市の中高生19人と引率者3人の計22人が4日に来日。これまで浴衣の着付けや書道などの日本文化を体験したり、小田原城や箱根地域を観光したりしたほか、市内の高校や小学校で交流を楽しんだ。
ちょうちん作りでは、製作ボランティアのメンバーから指導を受けながら和紙に下絵を描き、竹ひごや組み立て補助具を使って高さ約30センチの円柱形のちょうちんを作った。絵柄には「小田原」や「愛」「幸運」といった漢字のほか、桜や恐竜の絵などをあしらい、独創的なちょうちんに仕上げていた。
花火の絵を描いていたアミリア・クロフォードさん(16)は「下絵をデザインするのが楽しかった。日本の人たちは礼儀正しく、親切。箱根の神社など神秘的な場所も見ることができてよかった」と笑顔を見せていた。
一行は14日に帰国する。
【神奈川新聞】