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「食は命への敬畏」 ソロプチミスト横須賀20周年で辰巳芳子さん対談や映画上映会を開催

カルチャー | 神奈川新聞 | 2014年5月21日(水) 03:00

辰巳芳子さん(奥中央)、河邑厚徳監督(奥右)による対談も開かれたチャリティー上映会=県立保健福祉大学
辰巳芳子さん(奥中央)、河邑厚徳監督(奥右)による対談も開かれたチャリティー上映会=県立保健福祉大学

横須賀市を拠点とする女性のボランティアグループ「国際ソロプチミスト横須賀」の認証20周年を記念し、ドキュメンタリー映画「天のしずく 辰巳芳子“いのちのスープ”」のチャリティー上映会が17日、同市平成町の県立保健福祉大学で開かれた。会費千円で約500人が参加した。

国際ソロプチミストは1921年に米国で創設された国際的な団体で、女性の地位向上を目的にした活動を行う。現在、日本には全国に計約500グループあり、横須賀は94年3月に発足。市内在住者ら約30人が、バザーなどを通して得た収益金の一部を市内の児童養護施設や特別養護老人ホームなどに寄付している。作品を見た会員が感銘を受けて同作の上映が決まった。

料理研究家で随筆家の辰巳芳子さんに焦点を当てた作品で、11年2月~12年5月にかけて撮影された。辰巳さんが主宰するスープ教室の様子や、脳梗塞で倒れ嚥下(えんげ)障害となった父親のために作り続けたスープが終末期医療の現場などで人々の癒やしとなっている様子が描かれている。両親との思い出や「食すことはいのちへの敬畏」という辰巳さんの「食」や「命」に対する考え方も紹介される。

上映後は辰巳さんと河邑厚徳監督による対談も行われた。辰巳さんは幼少期に肌で感じた心地よい母親の体の洗い方に影響を受け、調理時に食材をやさしく扱うようになったエピソードなどを披露した。

参加した60代の女性は「親は子どもに対して言葉で教えるだけでなく、後ろ姿で見せることも大切だと感じた」と語っていた。

また、会では2013年度の収益金の一部、30万円を市の「いのちの基金」に贈った。

【神奈川新聞】

 
 

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