
国際宇宙ステーションに半年間、滞在した宇宙飛行士若田光一さんの地球帰還を見届けようと、相模原市中央区高根の市立博物館で14日、パブリックビューイング(PV)が行われた。市民や中学生ら約100人がインターネット中継された大型モニターを見詰め、無事帰還を祝福した。
参加者らはモニターで、大気圏に突入した帰還カプセルがパラシュートを開いて降下する様子を静かに見守った。映像回線の不具合などで着陸の瞬間や若田さんがカプセルから出る瞬間は見られなかったが、現地のやりとりの音声から着陸成功が分かり、一様にほっとした表情を見せた。
博物館そばの市立由野台中学校の3年3組は、理科の授業の一環で見守った。宇宙滞在日数の日本人記録を更新し、船長の大役も務めた若田さんに、男子生徒(14)は「同じ日本人としてうれしい。将来、宇宙のことを解明するような仕事に就ければ」と気持ちを高ぶらせた。
近くに住む女性(67)は新聞でPVを知って来館。「帰還の瞬間を共有したいと思って来ました。若田さんの任務や、日本の宇宙技術の高さも知ることができた」と、無事帰還を喜んでいた。
【神奈川新聞】