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五輪に沸く東京ルポ 茅ケ崎・開高健記念館で企画展

カルチャー | 神奈川新聞 | 2014年5月10日(土) 11:44

開高のルポ「ずばり東京」が掲載された週刊朝日や、ルポで使われた文体などを紹介している企画展=茅ケ崎市東海岸南6丁目の開高健記念館
開高のルポ「ずばり東京」が掲載された週刊朝日や、ルポで使われた文体などを紹介している企画展=茅ケ崎市東海岸南6丁目の開高健記念館

作家・開高健が、1964年の五輪開催に沸いた東京の姿を追ったルポルタージュ「ずばり東京」をテーマにした企画展が、開高健記念館(茅ケ崎市東海岸南6丁目)で開かれている。ルポの中で使われたさまざまな文体の紹介や、掲載した雑誌「週刊朝日」などが展示されている。10月26日まで。

「ずばり東京」は、東京五輪の前年から閉会までの期間、建設ブームに沸き立ち、日ごとに変化していく東京の様子を追ったルポ。63年10月から64年11月まで、週刊朝日に全58回の連載として掲載された。

ルポでは、会話形式でつづられる「密室会話体」や、子どもの作文のように語る「児童作文体」、「現代詩」風など、工夫を凝らした文体が使われているのが特徴。企画展では、10種類の文体を使った記事を拡大パネルなどで紹介している。そのほか、五輪の開会式で撮影された開高の写真なども展示されている。

同記念館を運営する一般財団法人「開高健記念会」の永山義高会長は、「スランプに陥っていた開高がアドバイスを受けて取り組んだのが、このルポ。その後の作品にも大きく影響している」と解説する。ノンフィクションの古典とも評されているといい、「再び東京五輪開催が決まった今、素晴らしい作品が残されていたことをあらためて知ってもらえれば」と来場を呼び掛けている。

入場無料。開館日は金・土・日曜と祝日。時間は午前10時~午後6時(入館は同5時半まで)。問い合わせは同記念館電話0467(87)0567。

【神奈川新聞】

 
 

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