
女性だけで演じる伝統人形芝居「乙女文楽」の若手公演が5月3、4日の両日、川崎市中原区井田の「ひとみ座スタジオ」で開かれる。人形劇団ひとみ座に属する中堅と若手が、繊細かつダイナミックに、感情やしぐさを表現する。
乙女文楽は、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録されている「文楽」から派生した。文楽は男性3人で一体の人形を操るが、乙女文楽は女性一人で演じられるように人形にさまざまな工夫が施されている。
ひとみ座は乙女文楽をプロとして伝承する唯一の劇団で、若手公演は4回目。親子の切ない情愛を描いた人形浄瑠璃の人気演目「傾城阿波の鳴門」と、鬼女退治の大立ち回りが見どころの「増補大江山酒呑童子」が披露される。
3日は午後3時、4日は午前11時と午後3時に開演。当日券3千円。問い合わせは現代人形劇センター電話044(777)2228。
【神奈川新聞】