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「繭と鋼」で日仏交流史 横浜で資料400点展示、富岡製糸場関連のものも

カルチャー | 神奈川新聞 | 2014年4月30日(水) 03:00

ポラックさん(左端)の案内で特別展を見学する福田元首相(右端)ら=県立歴史博物館
ポラックさん(左端)の案内で特別展を見学する福田元首相(右端)ら=県立歴史博物館

幕末から明治にかけての日仏交流の歩みを紹介する特別展「繭と鋼-神奈川とフランスの交流史」が横浜市中区の県立歴史博物館で開かれている。幕末の開港で、横浜が日仏貿易の窓口となり、日本からは生糸が、フランスからは製鉄や造船技術がもたらされた歴史を約400点の資料で紹介している。

世界文化遺産登録を勧告された「富岡製糸場と絹産業遺産群」(群馬県)に関係する資料も展示。富岡製糸場を所有していた横浜の実業家・原富太郎(三渓)がつくった「原輸出店」のPRポスター、生糸輸出の際に付けられた富岡製糸場が描かれたラベルなどが目を引く。

29日には、群馬県選出だった福田康夫元首相、岩井賢太郎富岡市長らが特別展を見学。長く日仏の文化交流を研究し、自身のコレクションを特別展に提供したフランス人実業家クリスチャン・ポラックさんが案内した。福田元首相は「生糸に着目した日仏の結び付きの深さを教えられた」と振り返った。

ポラックさんは世界遺産登録への前進を喜び、「富岡製糸場は日本の近代産業に大きな役割を果たした。修復を含め、建物をしっかり守る必要がある」と強調した。

同館は「生糸を通し、横浜が富岡製糸場やフランスとの結節点になっていた歴史を感じてほしい」と来館を呼び掛けている。6月22日まで。問い合わせは同館電話045(201)0926。

【神奈川新聞】

 
 

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