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岡本太郎さん書「御成」、御成小へ

カルチャー | 神奈川新聞 | 2014年4月11日(金) 03:10

岡本太郎さんが揮毫した「御成」の書を寄贈した市民団体のメンバー(後列)=鎌倉市役所
岡本太郎さんが揮毫した「御成」の書を寄贈した市民団体のメンバー(後列)=鎌倉市役所

芸術家の故岡本太郎さんが生前、鎌倉市立御成小学校(同市御成町)を見学した縁で揮毫した「御成」という書が10日、所蔵していた市民団体から同校に寄贈された。力強く踊るようなはねやはらいは、岡本作品の特徴そのもの。27年ぶりに“誕生の地”へ戻った書に、市民たちは「多くの児童や市民に見てもらいたい」と期待を膨らませている。

同校は1933年、国から払い下げを受けた鎌倉御用邸の跡地に建設。和洋のデザインが織り交ぜられたモダンな木造校舎は市民らに親しまれていた。83年以降、鉄筋3階建ての改築計画が持ち上がると、当時の保護者や卒業生らが「市民になじんだ木造の姿を残してほしい」と声を上げ、84年に「御成小学校移転改築を考える会」を発足させた。

岡本さんとの出会いは、運動のさなかだった87年秋。講演のため鎌倉を訪れた岡本さんに、会のメンバーが「ぜひ見に来てほしい」と御成小へと誘った。

「『素晴らしい』『芸術だ』と、大変感心されていました」。4代目代表の福澤健次さん(73)らは、そのときの様子を振り返る。訪問からほどなく、岡本さんから会に連絡が入った。「書を書きました」。受け取った色紙には、黒字で力強く「御成」と書かれていた。

会はその文字を印刷したテレホンカードを作製して販売。改築問題についてPRするとともに、売上金を活動資金として活用した。岡本さん死去から2年後の98年、同校はかつての意匠を残す形で改築された。岡本さんの揮毫は「活動の原動力を与えてくれた」と福澤さん。その後、会員が自宅で保管していたが、「多くの児童に見てもらいたい」と今回の寄贈を決めた。

川崎市岡本太郎美術館(同市多摩区)などによると、岡本さんは温泉宿や飲食店など、行く先で気軽に書をしたためたという。佐野和信校長は「著名な方が書かれた文字。大切にしていきたい」と話した。

10日、福澤さんらが市役所を訪れ、安良岡靖史教育長らに書を手渡した。同校では講堂が当時のまま残されており、福澤さんらは「歴史ある講堂の保全と活用にもつながれば」と期待している。

【神奈川新聞】

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