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江戸期の人気食「奈良茶飯」復活、川崎の和菓子店が現代風アレンジ

カルチャー | 神奈川新聞 | 2014年3月18日(火) 09:00

販売される「奈良茶飯風おこわ」
販売される「奈良茶飯風おこわ」

弥次さん、喜多さんも食べた川崎宿名物「奈良茶飯」が現代によみがえった。川崎市内の和菓子店「川崎屋東照」(川崎市川崎区、岩瀬亘克社長)が、江戸時代の人気食だった奈良茶飯を現代風にアレンジした新商品「奈良茶飯風おこわ」を開発し、販売を開始した。昨秋開館した「東海道かわさき宿交流館」とのコラボレーションで、地域のまちおこしや新たな川崎名物として期待されている。岩瀬社長は「いつかは奈良茶飯を商品として出したいと思っていた。今回、実現できて非常にうれしい」と話している。商品は予約制で、17日から受け付けている。

奈良茶飯は米に勝栗(かちぐり)、大豆、小豆、アワなどをお茶の煎じ汁で炊いた炊き込みご飯で、奈良県・東大寺などで食べられていたのが始まりとされ、その名が付いた。川崎宿の奈良茶飯は「万年屋」という江戸時代に宿などで売られ、「江戸名所図会」にも紹介されるなど有名だった。近くの川で採れたシジミのみそ汁も付いていたという。十返舎一九の「東海道中膝栗毛」のなかでも万年屋で弥次さん、喜多さんが奈良茶飯をかき込む場面が出てくるほどだ。

今回、同交流館の開館をきっかけに、同社が奈良茶飯の商品化につなげた。岩瀬社長によると、半年ぐらい前から試作を重ね、奈良茶飯の素材を使いながらも、食べやすいように現代風の味にアレンジして、おこわとして仕上げたという。

岩瀬社長は「食べた素材の味が分かる味付け。勝栗はいまの生活ではなかなか食べないもの。何だこんなものかと思われないように、現代風の味にするのに苦労した。できるだけシンプルで素材の味が出るようにした」と話している。

発売を記念して、岩瀬社長や同交流館関係者らが17日、川崎市役所を訪れ、福田紀彦市長に奈良茶飯風おこわの完成報告を行った。新商品を口にした福田市長は、「予想をはるかに超えるおいしさ。甘みがあって、(付け合わせの)奈良漬もいいアクセント。近く会う大田区長へのお土産にしたい」と述べた。

同交流館名誉館長で川崎市観光協会の斎藤文夫会長は「東照さんが苦労して今様に食べやすい、おいしいものにしてくれた。多くの方に召し上がってほしい。川崎の新しい名物が誕生した」と喜んでいた。

同交流館を訪れる観光ツアーや同交流館での会議などでも使われる予定。東照は今後、市内の弁当会社と協力して、幕の内弁当なども開発していくとしている。

奈良茶飯風おこわは1折り520円(税別)で、注文は3日前までに10折り以上から。直接、川崎屋東照の店舗か、電話044(244)5221で受け付けている。

【神奈川新聞】

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