平塚市金目地域の魅力の調査、発掘を続けている市民活動「エコミュージアム金目まるごと博物館」(米村康信委員長、会員約70人)が15日、活動の成果を披露する特別展「水と生きる里-金目の風土とその魅力」を市博物館(浅間町)で始めた。市博物館との共催で、金目川流域の自然、農業、文化、水害と向き合ってきた歴史などについて、300点以上の資料で紹介している。5月11日まで。入館無料。
まるごと博物館は、地域に誇りを持ってまちづくりを進めようと2007年に発足。各種調査活動、ガイドブックなどの作成、学校での講演などを行っている。特別展は、その成果をまとめた。
会場では、近世は10年に1度の割合で水害を引き起こしてきた金目川の歴史を解説。水源の丹沢・春嶽山で明治時代から続く植林活動なども紹介している。
また、会員が手作りした地形模型、弥生時代の遺跡から見つかったおにぎり状の炭化米、徳川家康から住民に与えられた茶わん、江戸時代の古文書、ホタルやハヤブサといったさまざまな生き物の写真など、興味深い資料が並び、金目地域を多角的に紹介している。
展示に加え、金目ウォーク(29日)、生き物観察会(4月20日)など、さまざまな関連事業も行う。
午前9時~午後5時。問い合わせは市博物館電話0463(33)5111。
【神奈川新聞】