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【シネマ散歩】
【ディヴァイン・フューリー/使者】格闘家が悪魔に挑む

カルチャー | 神奈川新聞 | 2020年8月14日(金) 16:34


 14日から川崎チネチッタ、横浜ブルク13で上映中。

 2015年の映画「プリースト 悪魔を葬る者」は、韓国で初めて本格的に悪魔払いを取り上げた作品だと話題になった。以来、悪魔払いを題材にした映画やドラマが度々作られ、土着信仰を絡めた設定など独特の魅力を放ってきた。本作はアクションの要素をふんだんに盛り込み、エンターテインメント色を強めて悪魔との闘いを描く。

 総合格闘技の世界チャンピオン、ヨンフ(パク・ソジュン)=写真右=は警官だった父を事故で亡くした際、必死に助けを祈ったが見捨てられたとの思いから、神に憎しみを抱いている。

 そんなヨンフの右手のひらに刺し傷が現れる。悪夢にうなされ、導かれるまま教会を訪れると、バチカンから派遣されたアン神父(アン・ソンギ)=同左=が悪魔払いの真っ最中。成り行きで加勢したヨンフは、自身の右手に思わぬ力があることを知る。

 アン神父の穏やかな態度と強い信仰心に、「正しい行いをしろ」と言い残した父の姿を重ねるヨンフ。次々に人の魂と肉体を乗っ取る「闇の司教」(ウ・ドファン)との闘いに、「神の使者」として加わっていく。

 天井に張り付く、黒い血を吐く、悪態をつくなど、ひょう依者特有の描写は期待通り。人気絶頂のパクは鍛えた肉体美を披露し、ベテランのアンとはいいコンビぶり。二人の温かい交流にほっとさせられた。ウのクールな悪の表情も魅力的だ。

監督・脚本/キム・ジュファン
製作/韓国、2時間9分

 
 

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