東海道かわさき宿交流館(川崎市川崎区)は2月2日まで、浮世絵の展示「広重・東海道五拾三次展-行書東海道-」を開催している。入場無料。
昨年10月に開館した同館は、開館記念特別展として「広重・東海道五拾三次展」を開いた。その際は歌川広重の東海道シリーズで当時の「ベストセラー」で、現在でも最も目にすることが多い通称「保永堂版」を展示。好評だったことから、今回は保永堂版から約10年後に発行され、川崎や神奈川など宿場名部分が行書体で書かれていることから通称「行書版」と呼ばれる東海道五拾三次を展示している。
行書版は格調高い保永堂版に比べ、明るい色彩で軽妙な描写、旅人の視点からの絵柄が特徴的だ。展示では絵柄の異なる袋井宿の「異版」を加え、56点が飾られている。
川崎宿の風景も、保永堂版、行書版ともに六郷の渡し船を題材にしているが、富士山の見える角度や色使いが異なっている。
休館日は1月14、20、27日。問い合わせは同館電話044(280)7321。
【神奈川新聞】