日本一のステージを体感して-。マーチングバンド・カラーガード全国大会で、2年連続グランプリに輝いた県立湘南台高校(藤沢市円行)の吹奏楽部が1月7日、凱旋演奏会を開催する。184人からなる部を率いた部長の石川実能里さんは「地域や家族からの絶大な応援があってこその2連覇。感謝の気持ちを込めたい」と、練習にひときわ力を入れている。
マーチングバンドの名門として知られる同校の吹奏楽部。2005年以降は毎年全国大会に出場しており、グランプリは2年連続3度目。2連覇は同部にとって初の栄冠だ。
12月15日の全国大会(高等学校の部・大編成)で披露したのは、ロシアの作曲家モデスト・ムソルグスキーによる「展覧会の絵」を、マーチング向きに独自にアレンジした作品「M」。迫力の演技・演奏と、全部員の一糸乱れぬ動きが高く評価された。
メロフォンという管楽器を担当する石川さんは「本番のショーは、演奏していて今までで一番楽しい時間だった。つらい練習を共にした仲間と最後に、心から喜ぶことができて本当によかった」。背負ったプレッシャーから解き放たれ、安堵の笑顔を見せた。
今年は招待チームとしての演奏となり競技に参加できない。次期部長の山川桃加さんは「グランプリを経験していない新入生にも湘南台のやり方をしっかり伝えたい。その結果が出るのは来年。気を引き締めたい」と話す。
全国大会でグランプリを受賞したショーを披露する演奏会は、藤沢市秋葉台文化体育館(同市遠藤)で開かれる。午後6時開場で入場無料。
【神奈川新聞】