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【シネマ散歩】
【ジョーンの秘密】恋人と母国のはざまで

カルチャー | 神奈川新聞 | 2020年7月31日(金) 19:13


 8月7日からkino cinema 横浜みなとみらいなどで上映。

 第2次世界大戦中、英国で核兵器開発計画に関わりながら旧ソ連の国家保安委員会(KGB)にその情報を伝えていたメリタ・ノーウッドをモデルにした小説を映画化。恋人への愛、技術者としての誇り、世界平和への願いのはざまで揺れる主人公の苦悩を、二人の女優が繊細に表現している。

 2000年、英国郊外で80代の女性が逮捕された。スパイ容疑をかけられたのはジョーン・スタンリー(ジュディ・デンチ)=写真右。彼女は無罪を主張するが、英国の情報機関(MI5)は数々の証拠を手にしていた。

 1938年、ケンブリッジ大学で物理学を学んでいたジョーン(ソフィー・クックソン)はレオ・ガーリチという魅力的な青年と出会い恋に落ちる。しかし熱烈な共産主義者の彼から、旧ソ連のスパイ活動に手を貸すよう頼まれたジョーンは激しく動揺する。

 青年時代のジョーンのエピソードには創作部分が多く、実際のノーウッドは幼い頃からの共産主義者。スパイ活動も戦前から行っていたという。作品の中で、活動に手を染めるきっかけとして描かれている出来事は、彼女が生前語っていた「報酬が目的ではなく、ソ連と西側が対等な足場に立つことを望んでいた」という言葉に基づいていると思われる。

 現在もなお、世界各国で続く核開発。ゴールにはほど遠い、核兵器廃絶までの道のりに思いをはせる。

監督/トレバー・ナン
製作/英国、1時間41分

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