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【シネマ散歩】
【アルプススタンドのはしの方】さえない青春にエール

カルチャー | 神奈川新聞 | 2020年7月29日(水) 19:42


 24日から横浜ブルク13などで上映中。

 第63回全国高等学校演劇大会で文部科学大臣賞を獲得した戯曲を映画化。キラキラした青春を送る同級生たちを冷めた目で見る、さえない高校生たちが、心の中の火を再び燃え上がらせていくまでの数時間を描く。ドラマの舞台は野球場の観客席に固定されており、俳優陣の熱演に見入ってしまう。

 応援団や吹奏楽部が熱の入った応援を繰り広げる夏の甲子園。強豪校と対戦する母校野球部の試合を、観客席の隅で眺める4人の高校生がいた。野球のルールを知らない演劇部員の安田あすは(小野莉奈)=写真左から2人目=と田宮ひかる(西本まりん)=同3人目=に、やる気のなさそうな解説をする元野球部の藤野富士夫(平井亜門)=同左。ある事情で演劇の大会に出場できなかった安田と田宮の間にはぎこちない空気が漂っていた。そこに、成績は優秀だが人付き合いが下手な宮下恵(中村守里)=同右=が現れる。

 「野球部の人たちって何だか偉そうだよね」と吐き捨てるように言う安田ら、何かを諦め、卑屈な4人。しかし必死に闘う野球部員を見るうちに、本当の気持ちにふたをしていたことに気付く。それぞれが瞳に光を取り戻していく様子に、こちらも胸が熱くなる。

 コロナ禍の今年は高校球児だけでなく、多くの人が楽しみにしていたさまざまな機会を失った。打ちのめされても、力強く立ち上がっていく勇気をもらえる作品。

監督/城定秀夫
製作/日本、1時間15分

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