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神奈川フィル活動再開向け試奏 最高の生演奏を届ける

カルチャー | 神奈川新聞 | 2020年7月15日(水) 20:34

マスクを付けるだけでも音の聴こえ方に影響がある。譜面台は2人1台から1人1台へ。音が途切れないよう楽譜をめくるタイミングも調整が必要だ=かながわアートホール
マスクを付けるだけでも音の聴こえ方に影響がある。譜面台は2人1台から1人1台へ。音が途切れないよう楽譜をめくるタイミングも調整が必要だ=かながわアートホール

 3月から活動を休止していた神奈川フィルハーモニー管弦楽団が、コンサートの再開へ向けて動き始めた。7月9、10の両日にはかながわアートホール(横浜市保土ケ谷区)で、奏者間の間隔を空けた形での試奏を実施。今月末から、待ちに待った舞台で音楽の喜びを奏でる。

 同楽団では6月22日に活動のガイドラインを発表。新型コロナウイルス感染予防のための演奏者・スタッフの行動規範のほか、観客への対応などを定めた。今回の試奏では横浜みなとみらいホール(同市西区)のステージを想定し、一定の距離を保って楽器を配置。全員の検温、アルコール消毒、マスクの装着を徹底して演奏に臨んだ。

 9日は弦楽器のみ36人の奏者が集まり、チャイコフスキーの「弦楽セレナード」の一部を演奏しながら音の響きを確認。10日は管楽器や打楽器を含めた55人のフルオーケストラ編成で、ドボルザークの「交響曲第9番『新世界より』」の第4楽章を演奏した。両日とも常任指揮者の川瀬賢太郎を軸に各パートの位置などを調整し、お互いに一定の距離を保ちながらも理想のハーモニーを模索。試奏を終えた川瀬は「新たな配置で音がどのように聴こえるか心配だったけれど、調整後は本来の神奈川フィルのサウンドに近づいた。それぞれが本番に向けてのイメージをつかめたと思う」とほっとした表情を見せた。


写真左から﨑谷直人、川瀬賢太郎。試奏の模様を記録した動画は8月に公開予定=かながわアートホール
写真左から﨑谷直人、川瀬賢太郎。試奏の模様を記録した動画は8月に公開予定=かながわアートホール

 同楽団では、3月6日に楽団からのメッセージと演奏を動画配信したことを皮切りに、楽団の公式YouTubeチャンネルでさまざまな映像を配信。これまでの演奏会のほか、弦楽器のみの小編成で新たに収録した演奏やテレワーク演奏での木管五重奏などの動画を公開し、多くの人々の心を癒やしてきた。

 この4カ月は、それぞれが音楽家としての意識や学びを深める時間にもなった。ソロ・コンサートマスターの﨑谷直人はこの期間、演奏のみならず、バイオリンについての質問に答える動画を積極的に配信した。「この期間は、どうしたらお客さんに選んでもらえる楽団になれるか考えた。オーケストラは指揮者や団員の集合体。一人一人がそれを意識し、自らの魅力を高めることで演奏者にファンが付き、それが結果的にオーケストラのファンを増やすことにつながるはず」と覚悟を新たにする。

 28日にはミューザ川崎シンフォニーホール(川崎市幸区)のステージに立つ。「感染症対策によって音楽的な妥協をすることなく、最高の生演奏を届けたい」と﨑谷。23日に横浜みなとみらいホールに登場する川瀬も「この期間はじっくりインプットができたけれど、オーケストラを指揮する緊張感は得られなかった。みんなと一緒に演奏会ができることがとてもうれしいです」と声を合わせた。

◆23日「華麗なるコンチェルトシリーズ第15回」横浜みなとみらいホール、午後2時開演、全席指定、S席6500円など。問い合わせは、神奈川芸術協会☎045(453)5080。

◆28日「フェスタサマーミューザKAWASAKI2020」午後3時開演、一般席4千円など。問い合わせは、同ホール☎044(520)0200。

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