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【シネマ散歩】
【バルーン 奇蹟の脱出飛行】命を懸け自由を求める

カルチャー | 神奈川新聞 | 2020年7月10日(金) 13:41


 10日からkino cinema 横浜みなとみらいなどで上映。

 1979年、東西冷戦下の東ドイツで、熱気球を使って西ドイツへ亡命しようとした家族の脱出劇を描く。ベルリンの壁を越えようとした多くの人々が国境警備隊に射殺されていた当時、大きなニュースとなった実話を基に映画化。終始、緊迫感に満ちた場面が続き、主人公たちの恐怖感と秘密警察の執念が伝わってくる。

 東ドイツの電気技師ペーター(フリードリヒ・ミュッケ)とその家族はある夜、手作りの熱気球で西ドイツを目指すが、国境までわずか数百㍍の地点に不時着する。監視されることのない自由な社会に憧れ、2年間準備をしてきたペーターは落ち込むが、親友ギュンター(デビッド・クロス)の家族と共に再挑戦することを決める。

 6週間後にはギュンターの兵役が始まる。それまでに脱出するため、彼らは不眠不休で作業を続けるが、秘密警察の包囲網が間近に迫っていた。

 俳優陣の迫真の演技と途切れない緊張感で、冷や汗が背中をつたう。年老いた親を置いていかざるを得ない葛藤が切ない。

 秘密警察のザイデル中佐を演じたトーマス・クレッチマンは、実際に旧東ドイツを脱出した経験を持つという。ドイツ再統一から30年となる今年、世界はウイルスの脅威にさらされている。いつでも国境を越えて移動できる自由や、監視の目を気にせず生活できることの尊さをかみしめる。

監督/ミヒャエル・ブリー・ヘルビヒ
製作/ドイツ、2時間5分

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