
日本、韓国、シンガポールの国立美術館などによる、アジアの戦後美術を再考する共同プロジェクト。1960年代から90年代の近代美術から現代美術への転換期に焦点を当て、アジア各地の10を超える国と地域の90組以上のアーティストによる約140点の作品を紹介する。植民地支配からの独立や急速な近代化、ベトナム戦争、民族間の対立など、社会を揺るがす大きな出来事の中で、美術とは何かを問い掛けた挑戦的な作品が並ぶ。ピンクのクラッカーで作られた大量の銃の山は、インドネシアのFXハルソノによる「もしこのクラッカーが本物の銃だったらどうする?」。日常に浸透する暴力の存在を鑑賞者に問う。
※12月24日まで。月曜休館。一般1200円ほか。東京メトロ東西線竹橋駅徒歩3分。問い合わせはハローダイヤル03(5777)8600。