江戸時代に農村復興に尽力した二宮尊徳の功績をひもとく「小田原市尊徳記念館」(同市栢山)の入館者数が、300万人を達成した。1988年の開館から28年、地道に利用者を伸ばしてきた。
300万人目となったのは、4日に訪れた長田康子さん(69)=同市下大井。記念品として、薪(まき)を背負いながら読書をする尊徳(金次郎)の銅像などが贈られた。長田さんは「友人らにも銅像を自慢したい」と喜びを語ったという。
生家に隣接する記念館は、遺品や資料などの展示を通じ、尊徳の偉業や教えを伝えている。入館者は98年度に100万人、2006年度に200万人を達成した。