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ブリットポップふんだんに 【モダンライフ・イズ・ラビッシュ~ロンドンの泣き虫ギタリスト~】

カルチャー | 神奈川新聞 | 2018年11月20日(火) 18:50

 英ロンドンを舞台に、音楽で出会った男女の恋を描く。「Radiohead」など、1990年代にロンドンで流行した“ブリットポップ”の曲が物語の端々に、ちりばめられている。

 主人公のリアム(ジョシュ・ホワイトハウス)=写真左=は、売れないロックシンガー。レコード店で「blur」のアルバムを手にしていたナタリー(フレイア・メーバー)=同右=と出会い、音楽の趣味が似ている二人は一緒に暮らし始める。

 ロックシンガーとして夢を目指すリアムは格好いいが、二人の生活費を支えるのはナタリーだ。次第に価値観がずれ始める二人。特にリアムの懐古主義の言動に、ナタリーはいらつきを抑えられない。

 「iPhoneなんていらない」「チェーン店のラテなんて飲まない」。グローバル化に牙をむき、ロックシンガーとして反体制を徹底するリアム。音楽を作るためのかたくなな信念が、愛するナタリーとの距離をどんどんと広げていく。

 レコード、CD、データ通信と、音楽の発信方法が目まぐるしく変わる時代とともに、二人の関係が変わっていく様子を繊細に描いた脚本が面白い。

 本作の題名は「blur」のアルバムから名付けた。リアムの名前も「Oasis」から取ったもので、ブリットポップ好きには、興味深い一作だ。

 
 
 

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