
英国を拠点に活躍するチェリスト伊藤悠貴さん(29)とピアニスト竹ノ内博明さん(40)の初共演となる「チェロとピアノの夕べ」が10月29日夜、大倉山記念館(横浜市港北区)のホールで開かれ、約50人がクラシックや現代曲などの生演奏を堪能した。日欧芸術交流会MAAL(マール)主催。
神奈川大OBで同国在住の作曲家・高野敬子さん(53)=MAAL代表=が音楽監督を務め、二人の初共演が実現。アイアランドの「チェロとピアノの為(ため)のソナタ ト短調」、高野さん作曲の「風光る」など全7曲が演奏された。
竹ノ内さんは公演当日の朝に来日。リハーサル時間の少ない中でも、伊藤さんと息の合ったアンサンブルを披露し、観客を魅了した。二人は「初共演とは思えない」と口をそろえ、互いをたたえた。
高野さんは「英国では教会を会場にしたコンサートが多い」とし、「大倉山記念館も教会に似ており、英国のコンサートの雰囲気が伝わったのでは」と笑顔で話していた。