
先月リニューアルオープンした関内ホール(横浜市中区)で20、21の両日、ダンサーの藤田善宏が作・演出・振り付けを行った舞台「Mariage(マリアージュ)」が上演される。藤田は「子どもからお年寄りまで楽しめる作品です」と話し、来場を呼び掛けている。
ダンスカンパニー「コンドルズ」のメンバーで、パフォーマンスユニット「CAT-A-TAC(キャットアタック)」を主宰する。昨年、同ホールで行った公演「ライトな兄弟」では、「文化庁芸術祭舞踊部門新人賞」を受賞するなどコンテンポラリーダンスを牽引(けんいん)する存在だ。
今作の舞台はレストラン。男がプロポーズをしようと決心し、周囲の人々を巻き込んでいくストーリーだ。せりふは無く、場面を説明するような小道具もほとんど登場しない。
「原作の無いオリジナルの物語を、体の動きだけで表現する舞台を作りたかった」と藤田。
役者、ダンサー、芸人ら計10人が登場人物に扮(ふん)し、ダンス、パントマイムで物語の起承転結を紡いでいく。昨年6月の公演で人気を博し、今回は再演となる。
藤田は「『これって日常のあの動き?』と、未知なるものに出合うような『アハ体験』を舞台で感じて、楽しんでほしい」と話している。
20日(午後3時、同7時開演)、21日(正午、午後4時開演)。一般3500円、子ども(小学生以下)千円など。問い合わせは同ホール電話045(662)1221。
