
横須賀市などは10月6日から、市内の隧道(ずいどう)の歴史や特徴を紹介するカードを配布する。1月発行に続く第2弾で、明治から戦後の各時代に開通した10カ所を、新たにカードにした。市内の飲食店が提供するオリジナルメニューを注文すれば、1種類ずつ入手できる。市観光課は「トンネルを通じ、横須賀の歴史とグルメを知ってもらえたら」と呼び掛けている。
第2弾は、幅約4メートルに対して高さが約6メートルあり、縦長のフォームが印象的な「筒井隧道」(同市追浜東町~浦郷町)、明治時代の軍港拡張で渡し船が利用できなくなった住民有志が費用を出し合い、造った「梅田隧道」(同市浦郷町~船越町)など10種類。その歴史や特徴なども記した。
配布する計10の飲食店は、トンネルをイメージした麺のメニューを用意。カボチャの天ぷらやチャーシューがアーチ状になった天ざるやラーメンなど、店舗がそれぞれ趣向を凝らして隧道を表現する。注文すると、店舗近くのトンネルのカードを受け取れる。
市観光課によると、軍港の整備や都市開発で市内には100以上のトンネルがあるといい、市などでつくる「横須賀集客促進実行委員会」は観光資源として生かそうと、カードを企画した。第2弾の配布に伴い、第1弾は10月7日で配布を終了する。
同7日には、カードを監修した「隧道愛好家」の平沼義之さんらがその魅力を語るシンポジウムが、ヴェルクよこすか(同市日の出町)で開かれる。実行委は今月11日から24日まで、参加者を募る。定員は先着170人。またカードの詳細を載せたマップも、市観光案内所「スカナビi」などで配布する予定。問い合わせは、同課電話046(822)8124。
