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300年続く名ぜりふ 小田原で「外郎売」の口上大会

カルチャー | 神奈川新聞 | 2018年8月27日(月) 02:00

「外郎売の五人衆」として早口の口上を披露した=26日、小田原市民会館大ホール
「外郎売の五人衆」として早口の口上を披露した=26日、小田原市民会館大ホール

 小田原ゆかりの歌舞伎演目「外郎(ういろう)売(うり)」の口上を披露する恒例の「外郎売の口上大会」が26日、小田原市本町の市民会館で開かれた。市民グループ「外郎売の口上研究会」の主催。

 15回目の記念大会で、「拙者、親方と申すは-」で知られる「外郎売」が世に出て300年の節目の年でもあり、会場の大ホールは満員となった。

 冒頭、研究会メンバー、外郎和弘さんの和太鼓に合わせ、書家の堤千恵子さんが「百」「福」と縁起の良い文字を書き技の競演。8人による外郎太鼓が披露され、「ういろう物語」の朗読劇が続いた。

 また、中国国際放送局アナウンサーの王小燕さんが、浙江省寧波市に9999本の桜を植えたエピソードを紹介し、日中友好の絆を解説した。このほか、隈(くま)取りをした研究会メンバーによる「外郎売五人衆」が自分口上の名ぜりふを披露し、観客から大きな拍手が寄せられた。

 「外郎売」は、市川家の歌舞伎十八番の一つで、2代目市川団十郎が創作。小田原名物の薬「ういろう」を売るための長ぜりふは早口言葉や絶妙な間合いが特徴で、演劇や放送分野で滑舌の教材にも使われている。

 
 

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