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9、10日に神奈川区で公演
笑顔あふれる舞台を  劇団「麦の会」 

カルチャー | 神奈川新聞 | 2018年6月7日(木) 11:46

 昨年創立70周年を迎えた横浜の老舗アマチュア劇団「麦の会」の公演「温泉旅館 湯けむりの里~昭和52年『勝手にしやがれ』な大晦日(おおみそか)の巻~」が、9、10の両日、横浜市神奈川区民文化センターかなっくホールで開かれる。団員たちは「見に来た人が笑顔になる舞台をつくりあげたい」と稽古に励んでいる。

 「湯けむりの里」は2年に1回上演している、同会オリジナルの人気シリーズ作品だ。今回の舞台は1977年、大みそかの温泉旅館。終戦後に妻子を置いて家を出た男性が板前となり、32年ぶりに妻子と再会する中で繰り広げられる笑いあり涙ありの喜劇という。

 麦の会の創立は47年で、現在は同区を拠点に活動。20年前、団員が5人しかおらず存続の危機に直面したが、今は20~60代の総勢20人が仕事や学業と両立しながら会を支える。

 本公演の稽古は年明けにスタート。「当初は面白くできるか不安だったけれど、出来上がりが見えてくる今の時期が一番楽しい」と、作・演出を務める山口雄大代表(49)。

 稽古では、おかみや仲居といった個性豊かな登場人物が繰り出す芝居を静かに見守る。「基本的に役者の主体性に任せるタイプ」で、細かい指導はほとんどしない。信頼を寄せられた団員らは、生き生きと快活な昭和の人物を再現している。

 15年ほど前に湯けむりの里シリーズを上演した際、「舞台に元気をもらった。明日から頑張って生きていきます」と記された鑑賞者アンケートが、同会の原点の一つとなっているという。「公演で日頃の憂さを晴らして、笑顔になってほしい。その一心で稽古に取り組んでいます」と山口代表は話している。

 料金は一般2500円、65歳以上1500円、中高生千円、小学生以下無料。公演時間などの問い合わせは、麦の会電話090(1806)2008。

 
 

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