
現代美術の収集家として知られる実業家田口弘さんのコレクションから2000年代に制作された作品を中心とした「21世紀の美術 タグチ・アートコレクション展」が、平塚市美術館(同市西八幡)で開催中だ。
約450点に上るというコレクションは、作家の出身地も作風も手法もさまざま。今展では「アンディ・ウォーホルから奈良美智まで」を副題に、海外でも活躍している作家を軸に「現在進行形の同時代アートを見通せる」展示を模索した。村上隆、オノ・ヨーコら著名人を含む51人の、絵画、立体、映像などジャンルも多彩な72点をピックアップした。
一見まとまりがないように見えるが、作家それぞれが「私の考える美術」を提示し、作品自体が「美術とは何か」と問い掛けてくる。
6月17日まで。月曜休館。一般800円ほか。問い合わせは、同美術館電話0463(35)2111。同展チケットで同時開催の企画展「岡村桂三郎展」も観覧できる。