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地域つなぐ人情劇 親恋唄 丹沢しぐれ 29日、青野原で「村芝居」

カルチャー | 神奈川新聞 | 2016年10月17日(月) 13:46

「村芝居」の本番を前に稽古を重ねる出演者=相模原市立青野原中学校体育館
「村芝居」の本番を前に稽古を重ねる出演者=相模原市立青野原中学校体育館

 相模原市緑区青野原地区の住民有志が演じる「村芝居」が29日、市立青野原中学校体育館で上演される。これまで3年に1度の上演を行ってきた伝統芸能だが、今回、地域の文化祭で初めて披露することになり、2年連続での特別上演となる。 

 青野原地区の村芝居は約90年前に始まったといわれ、以前は毎年開催されていた。娯楽の少なかった時代から地域で愛されてきたが、過疎化が進んで開催が難しくなり、25年ほど前から3年ごとの開催となった。

 今回、披露するのは昨年5月に上演し、好評を博したオリジナルの人情時代劇「親恋唄 丹沢しぐれ」。旅人の来太郎が母の危篤を知らされて故郷に帰る途中、女に頼まれて男を斬ってしまうところから始まる、笑いあり、涙ありの義理人情の物語だ。

 出演するのは、地元青年らでつくる団体「青友会」。11人の登場人物を演じるほか、音響や照明、舞台道具など20~50代のメンバー36人全員が芝居に関わっている。

 7月から週1回ほど、それぞれの仕事が終わった後の午後8時から2時間、稽古に励んでいる。今回の舞台となる体育館は、毎回行う会館の2倍以上の広さ。同会の尾崎聡会長(53)は「文字通りの大舞台。青友会一丸となって会場を盛り上げたい」と意気込んでいる。

 監督を務める高城正仁さん(64)は20歳のころから村芝居に出演し、それ以来地域の伝統芸能を守り続けてきた。高城さんは「練習を積み重ねることで年の離れた世代のコミュニケーションが深まり、地域の絆が強まる。村芝居は私たちの誇り。これからも継承してほしい」と強調した。

 村芝居は午後7時開演。問い合わせは、青野原地区文化祭実行委員会電話042(787)0002。

 
 

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