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5月13日「無伴奏チェロ・リサイタル」
ジョバンニ・ソッリマが初の単独来日公演

カルチャー | 神奈川新聞 | 2020年1月9日(木) 13:31

イタリアで後進の指導もしながら世界中で演奏活動を展開。「音楽への愛情と、コミュニケーションへの願望がエネルギー源です」=東京都内(撮影・花輪 久)
イタリアで後進の指導もしながら世界中で演奏活動を展開。「音楽への愛情と、コミュニケーションへの願望がエネルギー源です」=東京都内(撮影・花輪 久)

 イタリアのチェロ奏者兼作曲家であるジョバンニ・ソッリマが5月13日、横浜市青葉区民文化センターフィリアホール(横浜市青葉区)で「無伴奏チェロ・リサイタル」を開く。ヨーヨー・マやマリオ・ブルネロなど世界中のチェロ奏者からも尊敬を集めるカリスマ。単独では初めての来日公演に注目が集まる。

 イタリアのシチリア島出身のソッリマ。ピアニスト兼作曲家である父親からも多くを学び、音楽大学で優秀な成績を残したが、その演奏活動とスタイルは型破りだ。クラシックのみならず、ロックやジャズ、ポップス、中東・アフリカの民族音楽など、さまざまな素材を融合させた作風や、チェロを打楽器のように打ち鳴らすなど、常識にとらわれないパフォーマンスは驚きに満ちている。

 「子どもの時から、家にあったチェロをおもちゃのようにして遊んでいました」といたずらっぽく笑うソッリマ。「チェロは一番人間の肉声に近い音を出す楽器と言われており、自由に歌ってくれる存在。同時にギターやピアノのようなハーモニーも生み出すことができる。可能性をどれだけ広げられるか考えるのが面白い」と語る。



 5月の公演ではバッハの無伴奏チェロ組曲第4番のほか、シチリアのアルバニア系住民に伝わる伝承曲などを披露する。「世界の民族音楽も楽しんでもらえるプログラムです」と意欲を見せる。

 チェロと一体になったかのようなソッリマの演奏は、聴く者の心を震わせる。2019年の夏にはミューザ川崎で、東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団とドボルザークの「チェロ協奏曲」を演奏し、その豊かな表現力で聴衆を魅了。会場にはプロの演奏家も数多く訪れるなど、大きな評判を呼んだ。

 同時期に、チェリストを100人集めたコンサート「100チェロ」も日本で初開催。ローマの、歴史ある劇場を支援するためソッリマが友人と共に始めたこのプロジェクトは「自由」と「音楽文化を守る」というメッセージを込め、世界各地で展開されている。「時には言葉以上に社会的メッセージを発することができるのが音楽。政治家より本当の言葉を語ってくれる」と熱っぽく語る。

 社会的な活動をするかどうかは音楽家自身が選べばいいと話すが、日本のチェリストに対しては「常にみんなで音楽を分かち合うことを忘れないでほしい」とメッセージを送る。「コンクールだけを目指している人の演奏は聴いていて飽きてしまうし、すぐ分かってしまう。練習は大事だが、楽器を通じて人とつながることを大切にしてほしい」

 午後7時開演、全席指定5500円など。チケットはフィリアホールチケットセンター☎045(982)9999。

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