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18日から地元伊勢佐木
「メリー」の半生追う映画リレー上映

カルチャー | 神奈川新聞 | 2017年11月18日(土) 02:00

人形を手に「ヨコハマメリー」の映画と著書をPRする中村監督=横浜ニューテアトル
人形を手に「ヨコハマメリー」の映画と著書をPRする中村監督=横浜ニューテアトル

 戦後横浜の街角に白塗りの化粧とドレス姿で立った娼婦(しょうふ)、メリーさんの半生を追った映画「ヨコハマメリー」(2006年公開)が18日から、横浜市中区の伊勢佐木町界隈(かいわい)にある2館でリレー上映される。中村高寛(たかゆき)監督(42)は「銀幕に映る伊勢佐木の街並みや人々は、今では懐かしく、いとおしい。映画上映をきっかけに活気を呼び戻したい」と来場を呼び掛けている。

 上映するのは、横浜ニューテアトル(午後0時50分から)で18~24日。横浜シネマリン(同4時半から)で25日~12月8日。同町周辺の複数の劇場が同一作品をリレー上映するのは珍しく、中村監督の発案で実現した。

 ニューテアトルでは18日、「メリー」上映後に監督が舞台あいさつに立ち、じゃんけん大会でメリーさん人形(非売品、高さ約20センチ)一つをプレゼントする。同館では中村監督の最新作「禅と骨」が連日午前10時から上映中で、同日は「禅と骨」上映後にもトークイベントが企画されている。

 有隣堂伊勢佐木町本店では中村監督が著した単行本「ヨコハマメリー かつて白化粧の老娼婦がいた」(河出書房新社刊)の売り上げが好調。本店と横浜駅西口店では、写真家森日出夫さんが撮影したメリーさんの写真パネルを展示し、ファンを迎えている。

 横浜ニューテアトルの長谷川喜行支配人は「先月にリバイバル上映をしたところ、メリーさんを知らない若い世代が予想以上に多く訪れ、熱心に見ていた。年配客からも根強い人気がある。横浜の戦後を語り継ぐ上で、この映画が改めて高く評価されている」と話している。

 2館とも映画料金は千円。問い合わせは横浜ニューテアトル電話045(261)2995、横浜シネマリン電話045(341)3180。

 
 

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