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創作の妙味を共感 本社の文芸コンクール授賞式

カルチャー | 神奈川新聞 | 2017年11月12日(日) 02:00

表彰を受ける文芸コンクールの入賞者 =横浜市中区の本社会議室
表彰を受ける文芸コンクールの入賞者 =横浜市中区の本社会議室

 神奈川新聞社が主催する第47回文芸コンクールの授賞式と講評会が11日、横浜市中区の神奈川新聞社で開催された。受賞者や家族ら約30人が参加し、日常の延長上にある創作の妙味を共感し合った。

 短編小説と現代詩の2部門があり、応募総数はそれぞれ137編、162編。審査員は作家の伊東潤さん、詩人の中島悦子さんが務めた。最優秀には小説が村中江利さん(53)の「風の中」、現代詩部門が川島洋さん(59)の「千年」が選ばれ、式では佳作の入選者とともに賞状と賞金が贈られた。

 角田照司統合編集局長は「日本を代表する企業の不祥事が続き、ものづくりの力の衰えが指摘される中、唯一無二の作品を生み出した皆さんは、この社会の創造性を担っているのではないか」とあいさつした。

 伊東さんは「皆さんの作品には小説の面白さが全部あり(審査は)楽しい時間だった」と称賛。「構成力、衝撃度、ラストなどで厳密に選んだ」と選考基準を説明した。中島さんは「個人の思いが素直に書けていたことが成果だ」とした一方、言葉を重層的に捉えた作品に乏しかったとも指摘。「自分の最も触れられたくない部分に、あえて触れてみることも必要だ」とアドバイスした。

 授賞式の後には講評会があり、両審査員が受賞作を1編ずつ解説。作者は創作の背景や過程を説明し、審査員は温かく助言した。

 
 

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