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「自分の書」追い求め 横浜生まれ青木香流、生誕100年で記念展

カルチャー | 神奈川新聞 | 2017年10月26日(木) 11:33

青木の素顔も紹介したギャラリートーク。後方の作品は「津軽じょんがら幻想2」(左)と「津軽じょんがら幻想1」
青木の素顔も紹介したギャラリートーク。後方の作品は「津軽じょんがら幻想2」(左)と「津軽じょんがら幻想1」

 横浜生まれで近代詩文書の先駆者青木香流(1917~85年)の生誕100年記念書展が、東京都中央区銀座のギャラリーで開かれている。青木が設立した書燈社(宮本博志理事長、横浜市港北区大豆戸町)が主催し、「自分の書」を追い求めた精神が脈打つ38点が出品されている。

 古典臨書を土台に現代の書を創作した青木は、漢字仮名交じり書の礎となる作品を多数発表した。平仮名を大切にし、「しんしんしんしん」と繰り返す草野心平の詩「ゆき」、茶本滋の詩「めだかのがっこう」も全て平仮名で書いている。構想を練るため雪国に出向き、メダカを自ら飼うなど素材にこだわり表現したという。

 晩年の「津軽じょんがら幻想1」「津軽じょんがら幻想2」は非文字作品で、筆意と音が美しく共演する書として脚光を浴びた。

 フィリピン戦線で瀕死(ひんし)の重傷を負った青木が戦時体験を自作文で書に託した「鎮魂の曲」は、亡くなる前年に発表されて33年になる。「修羅ノコノ世ヲ生キテイル」と結ぶ、そのメッセージは一層、重く鑑賞者の胸を打つ。

 書燈社元理事長で顧問の書家船本芳雲さん(75)は、今につながる師の教えを「自分が紡ぎ出す言葉を、どう書表現するか」と受け止めている。

 29日まで。入場無料。午前10時~午後6時(最終日午後5時)。会場はセントラルミュージアム銀座(紙パルプ会館5階)電話03(3546)5855。

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