
工芸作品のような新しい彫刻を手掛けた故神山明さんと、強烈な色彩を特徴とする従来とは異なる日本画で注目される濱田樹里さんの2人の作品展が、平塚市西八幡の市美術館で開かれている。11月26日まで。
2012年に59歳で病死した神山さんは、横浜市に長く住んだ彫刻家。東海大で後進の育成にも尽くした。杉材を切り出して船のようなものだったり、要塞(ようさい)のようなものを想像させる造形に、三日月や星、塔や階段などを配して「風景彫刻」とも呼べる作品群を生み出した。
一方、1973年にインドネシアで生まれた濱田さんは、2000年からさまざまな国内の賞を受賞するなど活躍中。日本画の画材で草花を描きながら、エキゾチックで生命力あふれる世界を生み出している。美術界に新風を吹かせた2人を紹介する会場には神山さんの造形作品13点と、幅16メートルもある濱田さんの絵画4点の計17点が展示されている。
原則月曜休館。観覧料一般400円、高校・大学生200円。問い合わせは同館電話0463(35)2111。