
高校生の文化・芸術活動の発表の場となる県高校総合文化祭の総合開会式が9日、横浜市西区の県立音楽堂で開かれた。38回目を迎える本年度のテーマは「君の創意 新たな時代」。改元を踏まえ、生徒たちが新時代の担い手として自分らしく創意を凝らす決意を、約700人の出席者と共有した。
県高等学校文化連盟(高文連、富樫由里子会長)と県教育委員会の主催。26部門で来年1月まで、高校生約3万人が県内各地の発表会などで自己表現する。
各部門の代表生徒が舞台に勢ぞろいした式典で、企画・運営を担う高文連生徒委員会委員長の県立横浜南陵高校3年の宮澤朱璃(あかり)さんは「創意とは、新しい考えや今まで誰も考えつかなかった発想で、物事を創り出すことだと思います。私たち高校生が描く世界は百花繚乱(りょうらん)です」と、自ら手話を交えて呼び掛けた。
実行委員長で県立大船高校校長の富樫会長は「個性あふれる自分だけの創意を堂々と表現してくれることを期待したい」とあいさつ。黒岩祐治知事や県教委の桐谷次郎教育長が激励した。
式典に引き続き、軽音楽や吹奏楽、手話コーラスなどの発表があり、延べ21校の生徒約150人の合同合唱団・オーケストラによる演奏も披露。「かながわ高文連の歌-地球からの贈り物-」を手話を交え全員で合唱し、幕開けを盛り上げた。