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【シネマ散歩】
【マチネの終わりに】切ない大人のラブストーリー

カルチャー | 神奈川新聞 | 2019年11月1日(金) 12:45

(C)2019 フジテレビジョン アミューズ 東宝 コルク
(C)2019 フジテレビジョン アミューズ 東宝 コルク

 1日から横浜ブルク13などで上映中。

 全編にわたってクラシックギターの端正な音色で彩られた大人のラブストーリー。東京、パリ、ニューヨーク、と舞台を移しながら、情感たっぷりに描き出される世界が美しい。

 世界的なクラシックギタリストの蒔野聡史(福山雅治)=写真右=とパリの通信社に勤めるジャーナリストの小峰洋子(石田ゆり子)=同左。40代という人生の半ばで出会った二人は引かれ合うが、洋子には婚約者がいた。

 果たして、二人は結ばれるのか、このまますれ違っていくのか、と見る者を翻弄(ほんろう)する正統派ラブロマンス。6年間で会ったのは3回だけ。だが、いつもお互いの存在を意識し、気に掛ける二人。大切な人の不在感が、切なさをより演出する。

 原作は小紙日曜版で「日本文学 あの名場面」を連載中の平野啓一郎による同名小説。ロマンチックな恋愛の行方を描く一方で、「未来は過去を変えられる」という作品の核ともいえるキーワードにしっかり向き合っており、純文学ならではの重厚で複雑な面白みを味わうことができる。

 一つだけ違和感を覚えたのは、蒔野のマネジャー三谷(桜井ユキ)が、初対面の洋子が同じ九州出身と知って方言で話し掛ける場面。それまで年上の洋子に丁寧語で話していたが、急に友達口調。方言にも敬語はあるのだが、三谷が秘めるずうずうしさを表現したのなら成功している。

監督/西谷弘 
製作/日本、2時間4分

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