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ダ・カーポが11月にコンサート 横浜みなとみらいホール

カルチャー | 神奈川新聞 | 2019年10月25日(金) 16:08

「地元である横浜でのコンサートには特別な思いがある。毎年足を運んでくださるファンの方には本当に感謝しています」=横浜市内(撮影・花輪 久)
「地元である横浜でのコンサートには特別な思いがある。毎年足を運んでくださるファンの方には本当に感謝しています」=横浜市内(撮影・花輪 久)

 横浜を拠点に活動する榊原まさとし・広子の夫婦デュオ「ダ・カーポ」が11月16日、横浜みなとみらいホール(同市西区)で「小春日和コンサート」を開く。横浜でのコンサートはことしで31回目。一人娘のフルーティスト・麻理子ともステージで共演する。活動46周年を迎えた二人に、今回のステージに込めた思いを聞いた。

 今年のコンサートでは、これまでにファンから寄せられたリクエストを集計し、人気が高かった曲を披露する。「正確に数えてはいないけれど、レコーディングした曲だけでも500曲を超える。忘れてしまったものも多いので、いま必死におさらいしています」と二人は笑う。

 親しみやすいメロディーと美しい歌声で愛されるダ・カーポはオリジナルのフォークソングが有名だが、近年は日本の童謡・わらべ歌にも精力的に取り組む。

 自治体などから依頼されたイメージソングも多く、その楽曲は地域の人々の思い出と深く結び付いている。横浜で生まれ育ったというファンからは、1989年の横浜博覧会のイメージソング「潮風のハーモニー」を聴きたいというリクエストなども届いているという。「子どものころ、横浜スタジアムでこの曲を聴いていたという方がお手紙を下さった。とてもうれしいですね」

 2部構成のコンサートに通底するテーマは「家族」だ。子育て中の母親たちへのメッセージソング「はじめての日」が軸になる。

 二人は近年、子どもの虐待のニュースに胸を痛めているという。「自分も、子育てを完璧にしようという思いが強く、ノイローゼ気味になってしまったことがある。今は核家族が多くなっているけれど、母親は自分を追い詰めずに、祖父母や近所の方、周囲とのコミュニケーションを大事にしてほしい」と広子。「暴力にあらがうことのできない子どもを傷つけるのは一番卑劣なこと。いま歌うべき歌を届けていく“フォーク魂”は忘れずにいたい」とまさとしも力を込める。

 当日は二人の一人娘の麻理子もステージでフルートを披露する。親子が一緒に奏でる音楽も見どころの一つだ。「麻理子がフランス留学中に出会ったピアニストの方とのデュオも披露するので、クラシックファンの方にも来ていただけたら」

 46年活動を継続できた秘訣(ひけつ)について聞くと「あまり先のことを考えすぎないことと、振り向かないこと」と声を合わせる。広子は「人生は計画通りにはいかないし、失敗したことをくよくよ考えても仕方ないでしょう」と笑う。まさとしも「彼女は切り替えが早くてひらめきで動くタイプ。僕は積み重ねることが得意で、性格の違う二人だからこそ、お互いを補い合ってここまでこれたのかもしれませんね」とほほ笑んだ。



◆横浜みなとみらいホール、午後1時半開演。全席指定、一般(前売り)5千円など。チケットはみなとみらいホールチケットセンター☎045(682)2000。

 
 

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