第33回かながわ音楽コンクールの最上位賞受賞者による「トップコンサート」(神奈川新聞社、かながわ音楽コンクール運営委員会主催)が8日、横浜市西区の県立音楽堂で開かれた。
出演したのは、バイオリン部門県知事賞の武元佳穂さん(16)=東京都、ユースピアノ部門県知事賞の石井結花さん(16)=横浜市港北区、ピアノ部門第1位の村上真也さん(23)=東京都。3人は約800人の聴衆を前に神奈川フィルハーモニー管弦楽団と息の合った演奏を披露。若い演奏家による熱のこもったステージに惜しみない拍手が送られた。
初めてコンチェルトに挑んだ武元さんは「素晴らしいオーケストラに消えないように、緩急をはっきりつけることを意識した」と話した。演奏したチャイコフスキーのバイオリン協奏曲ニ長調は子どもの頃から憧れていた曲。「たくさんの人のおかげで演奏できていることを実感するステージだった」と振り返り、「本当に幸せだった」と笑顔を見せていた。