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藍坊主「ワクワク共有して」 曲から派生、小田原舞台の映画を制作中

カルチャー | 神奈川新聞 | 2017年9月20日(水) 17:20

青春ソング「群青」を元にした映画「太陽の夜」を制作中の藍坊主と勝又監督(前段右)
青春ソング「群青」を元にした映画「太陽の夜」を制作中の藍坊主と勝又監督(前段右)

 小田原市出身の4人組バンド「藍坊主(あおぼうず)」が、青春ソング「群青」を元にした映画「太陽の夜」を制作するため、クラウドファンディング(CF)「WIZY(ウィジー)」で募っている参加者の数が、開始から約1カ月で460人を突破した。支援は4千円からで、600人に達した際には、映画の世界観をより深く感じられるリーフレットを支援者全員にプレゼントする。

 「僕らとワクワク感を共有してほしい」。ギター、田中ユウイチ(35)はCFでの出資呼びかけに踏み切った理由を語る。

 1999年の結成後、地元や東京・下北沢のライブハウスを中心に活動し、2004年5月にプロ始動。骨太な楽曲と、歌詞の世界観などが支持を集めファンを拡大した。デビュー11年目を迎えた、2015年に一念発起し、事務所を独立。大きな決断を後押ししたのは、支えてくれたファンやスタッフの思いと、「諦めない」という4人の強い気持ちだった。

 「幼なじみ同士でバンドを組み、夢を語り合った青春時代に、いま焦点を当てたらどうなるか」と、ボーカルhozzy(35)が生み出したのが、5月にデジタル配信した「群青」だ。

 一目ぼれ。気付けばその姿を追いかけてしまう恋の始まり。浮足立ち、空回りする心。甘いデートの約束が、苦い思い出になった花火の日。言えなかった言葉。聴き手が歌詞のどこかに、自分の“あの日”を重ねることができる楽曲と感じたhozzyは、親しい勝又悠監督(36)に「映像化したい」と連絡をした。hozzyの熱い思いに応えたいと、勝又監督は彼と彼女、同じ時間を共有した2人の心情を、別々の物語として書き上げた。

 映画化を見据え再考された脚本。映画では中学2年生の女の子が軸となり、大人になっていくまでに感じる痛みなど、揺れ動く感情に寄り添っていく。撮影の舞台は、バンドが生まれた小田原やその周辺。南足柄市で生まれ育った勝又監督と、4人は青春時代の情景がリンクするといい、ロケハンに同行するなどして、互いの思いを深化させている。

 「子どものときは、落ち込んだときに海に行った。浜辺にはどの高校のやつもいて、そこで好きな子の話しとか、大事なことを語り合った。大切な場所は、時間がたったいまでも、当時の自分の気持ちを呼び起こしてくれる。さび付いた看板。郵便ポスト、自転車。他人には流れていく風景のひとつでも、自分にとっては特別な場所。出てくる風景を、自分の思い出と重ねて見てほしい」と田中は思いを込める。

 映画「太陽の夜」が生まれる種になった「群青」は主題歌として使用。映画のためにエンディング曲も書き下ろされた。10月に完成を目指す映画は、出資してくれた人と一緒に共有したいと、10月22日に小田原、同29日に東京で行う試写会とアコースティックライブを計画した。富士山や相模湾を一望できる「松田山ハーブガーデン」、天守閣を改装したばかりの「小田原城」など小田原には名所がたくさん。小田原であるイベントの前後には、バンドが生まれた小田原の地を探索するのもオススメだ。

 ベースの藤森真一(31)は「僕ら地元の人間は遠足で必ず行っている、鈴廣かまぼこの手作り体験」、実家がミカン農家というドラムの渡辺拓郎(34)は「東京からすぐなのに、のびのびとした風景が広がっているところ。夜は満天の星空を見上げて欲しい」と地元をPRした。

◆音楽配信大手レコチョクが運営するアーティストとファンを繋ぎ、夢を形にするプラットフォーム「WIZY(ウィジー)」を活用し、10月9日まで参加者を募っている。参加は4千円から。10月22日に小田原、同29日に東京で行う試写会とアコースティックライブに参加できる権利への申し込みは9月26日に締め切られる。詳細は専用ページで確認を。


メンバーと監督は同世代。取材中も、撮影時も常に和気あいあいとした雰囲気だった
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