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横浜で「楽しい切手展」 知識が広がる面白さ 

カルチャー | 神奈川新聞 | 2019年8月1日(木) 12:13

A4サイズのシートにテーマに沿った切手やはがきなどをまとめた展示物=「楽しい切手展」会場
A4サイズのシートにテーマに沿った切手やはがきなどをまとめた展示物=「楽しい切手展」会場

 小さな紙片にさまざまな意匠を凝らし、多くの人を引き付ける切手。そんな切手の魅力を幅広い視点で紹介するイベント「楽しい切手展」が6月、横浜市神奈川区のかながわ県民センターで開かれた。改元に伴う皇室関連の切手や1989年の横浜博覧会に関係する郵便物などを展示し、約200人の切手ファンを楽しませた。 

 横浜博覧会について「30年前のことですが、結構忘れられている。知らない世代の人には、へえ、こんなことがあったんですね、と珍しがられます」と話すのは、主催した日本郵趣協会関東地方本部の金川博史さん(68)。

 小学4、5年の頃、お菓子のおまけだった海外の切手を集めたり、友達と交換したりして、切手にはまったという。「当時の男の子はみんなやっていました。海外の切手はどこの国のものなのか調べたりして、すごく勉強になりましたね」

 切手の他にも記念になりそうな物を集めており、同博覧会の展示コーナーに並ぶ各パビリオンのガイド冊子や入場券、崎陽軒の弁当の博覧会用掛け紙などは、金川さんが取っておいたものだという。


横浜博覧会のエコーはがき。会期中に消費税が導入されたたため1円切手が追加され、記念の消印が押されている
横浜博覧会のエコーはがき。会期中に消費税が導入されたたため1円切手が追加され、記念の消印が押されている

 同博覧会の記念切手は、横浜美術館と歌川芳虎が描いた少女の浮世絵を合わせた図柄。会期中に消費税が導入されたため、その前後に発行された、同じ絵柄で額面の異なる切手が並ぶ。

 会場の中にあった「みなとみらい郵便局」で、企業の広告が載ったエコーはがきに、小型印と呼ばれる記念の消印を押したものも展示。同博覧会記念、開港130周年、市制100周年、と三つの絵柄がそろう。

 平成から令和への改元を記念し、皇室関連の切手も特集展示。1894年3月9日発行の明治天皇銀婚切手は、日本で最初の記念切手に当たる。96年8月発行の日清戦争勝利記念切手には、二人の皇族の肖像があしらわれた。

 同協会の横浜支部長を務める大高正志さん(73)は「戦前、戦中の切手からは、国民の戦意を高めるために、皇族をプロパガンダに利用した意図がくみ取れる」と話す。

 発行年が明確で、現在も実物が残る切手。封筒にはやりとりした相手や日付が記されている。「歴史の断片を、紛れもない事実だと教えてくれる。歴史を多面的にたどることができて、アーカイブとして非常に有益なことも切手の魅力」と大高さん。


切手を使った貼り絵の体験コーナー。好きな絵柄の使用済み切手を選んで下絵に貼るので、作り手によって出来上がりもさまざまだ
切手を使った貼り絵の体験コーナー。好きな絵柄の使用済み切手を選んで下絵に貼るので、作り手によって出来上がりもさまざまだ

 他の展示では、日本の城や和歌、仏像など、各自が興味を持つテーマについて、切手の解説や関連する写真などを加えたシートがずらり。切手を通して、知識が広がる面白さがある。

 同支部では月に1回、同センターに集まり活動中。来年7月20~22日に「第11回楽しい切手展」を開催予定だ。問い合わせは大高さん☎090(3338)1434。

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