県指定の無形民俗文化財「ささら踊り」を継承する6市8団体による「第43回相模ささら踊り大会」が24日、秦野市平沢の市総合体育館メインアリーナで開かれる。市内の開催は8年ぶりとなる。
市によると、旧相模国で江戸時代から伝わるささら踊りは、「ビンササラ」と呼ばれる竹の板を重ねて縛り合わせた楽器や、小太鼓を打ち鳴らす踊りで、踊り手は女性に限られる。
大正時代に途絶えたが、保存会の尽力で復活。現在は秦野、綾瀬、藤沢、厚木、南足柄、海老名の計6市の8保存会が「相模ささら踊連合会」に加盟し、各市持ち回りで毎年開催している。
大会では各保存会のメンバーが浴衣姿で、ビンササラや扇子を手に、順番に踊りを披露する。最後の8団体による「神奈川おどり」「秦野音頭」には来場者も参加できる。
秦野市生涯学習課の担当者は「8団体が一堂に集うのは年に1度。地域によって違う踊りや歌を楽しんでほしい」と話している。
入場無料で予約不要。午後1時半の開会式後に踊りが始まる。問い合わせは、同課電話0463(87)9581。