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つくってチャチャチャ(動くおもちゃ)稲田大祐
手軽にパラパラ漫画 パラパラめくり機を作る

カルチャー | 神奈川新聞 | 2019年7月23日(火) 13:58


 ひと昔前に比べて、折り紙で遊ぶ子をあまり見かけなくなりました。5本の指のそれぞれは、押さえる、つかむ、支える、滑らすなど巧みな働きをしながら紙が折られていきます。試しに、箸だけで折り紙をしてみるといかにそれが難しいか分かり、また指の役割のすごさを改めて感じるかもしれません。

 この「つくってチャチャチャ」では、子どもたちに手を使って試行錯誤しながら考え、自分の発想を取り込んで表現できるものづくりや実験を紹介します。子どもの発達段階、技量、興味に応じて、おうちの方と楽しく会話をしながら、改良やさらなる工夫をして安全に工作を進めていただけたらと思います。

 初回は、身の回りのものでできる動くおもちゃ「パラパラめくり機」を紹介します。パラパラ漫画は、静止画を連続して見ると残像が間を補完し、まるで動いているように見える簡易的なアニメーションの手法です。皆さんも子どもの頃にノートの端に絵の形や位置を少しずつ変えて、パラパラ漫画を楽しんだことがあるのではないでしょうか。しかし、その少しずつ変化する絵を根気よく数十枚にわたって描くのが大変だったこと、また、描き上がったとしても、親指でめくる際に、紙を一枚一枚指で送ることが難しくて、バラっと紙がまとめてめくれてしまいがちでした。

 そこで、この「パラパラめくり機」は、一枚一枚の紙に全て絵を描くのではなく、消しゴムをスタンプとして使い主たる形とします。家にある使い古した消しゴムで結構です。絵を一枚一枚描くより簡単です。また、紙送りは親指ではなく、パラパラ漫画を貼った芯を回転させることにより、スムーズに終わりなくループ再生ができます。

材料と用具

・A4のコピー用紙1枚
・トイレットペーパーの芯
・消しゴム
・丸い軸の割り箸(祝箸など)
・セロハンテープ(写真では青のテープ部分)
・スタンプ台
・定規
・カッターナイフとカッターマット

つくり方



1.A4のコピー用紙を36等分する(縦、横6等分)。少しぐらい形がゆがんでも問題なし。
2.消しゴム(使い古したもので可)を、カッターナイフで好きな形にする。最初は、丸や四角など簡単な形から始めよう。



3.36分割した紙片の下側に、スタンプ台を使って消しゴムの形をスタンプする。3~5ミリずつ位置をずらしたり、傾きを変えたり、意図的に消しゴムの形の半分くらいをフレームアウトしたりして、こま撮り写真のように連続した動きになるよう工夫する。後で筒状に貼って回転させて楽しむので、始まりと終わりの位置を近くにしておくと、ループ状に動きを楽しむことができる。



4.スタンプで表現しきれなかった部分は、ペンを使って描き足す。写真のように好きな形をスタンプして、後から目や口など表情を変えて描いてもいい。
5.トイレットペーパーの芯の周りに貼る前に、一度紙片を束ねて、めくって動きを確かめてみる。



6.トイレットペーパーの芯に、紙片をセロハンテープで1枚ずつ、3~4ミリの隙間を開けて重ねるように貼っていく。全部で36枚ならば、1/4周で9枚、半周で18枚が目安。最後の5枚くらいは、初めに貼った1枚目とうまくつながるよう、隙間を調整して貼る。写真のようにトイレットペーパーの芯に色紙を貼っておいてもきれい。



7.全ての紙片を貼り終えたら、割り箸で芯の内側と外側から挟み、割り箸同士の隙間が5~8ミリくらいになるよう両端を軽くセロハンテープで留める。

工作のコツ



 うまくいかないときは、何回かつくり直しながら、工夫をしたり、調整をしたりして改良しましょう。紙の繊維の向きや種類ではね上がり方が違います。紙の種類や枚数、サイズのほか、スタンプの押し方を変えるなどしてみましょう。

遊び方(動かし方)



 手のひらの中心で割り箸の両端を包み込むように持ち、両手の親指、人差し指、中指で左右交互にトイレットペーパーの芯の外側両端を手前から奥へゆっくり回転させてみましょう。速さを変えたり、自分の声で効果音を加えたり、他の人に絵の動きを説明したりしながら回転させて楽しみましょう。

遊び方の動画はこちら


おうちの人と一緒につくりましょう。特にカッターナイフを使う場合は、年齢に応じて安全に注意してお手伝いください。



 いなだ・だいすけ 相模女子大学芸学部子ども教育学科教授。私立小学校図画工作専科教諭14年、同付属幼稚園の絵画講師を13年務めた後、オーストラリア・メルボルンに留学し、RMIT大大学院を修了。NPO法人ガリレオ工房に所属し、稻田醍伊祐の名で造形作家としても活動している。

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