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11年ぶり相模原で単独ライブ バンド「キンモクセイ」

カルチャー | 神奈川新聞 | 2019年7月19日(金) 17:09

「10年もかかるとは思わなかったが、必ずバンドを再開できると信じていた」佐々木(右)と伊藤は2人のユニットで活動も行っていた=東京都町田市
「10年もかかるとは思わなかったが、必ずバンドを再開できると信じていた」佐々木(右)と伊藤は2人のユニットで活動も行っていた=東京都町田市

 10年ぶりに活動を再開したバンド「キンモクセイ」が、10月15日に地元の相模原市民会館ホール(同市中央区)で単独ライブを行う。昨年秋、同市内で開かれたイベント出演をきっかけに再結集していたが、単独での公演は11年ぶり。ボーカルの伊藤俊吾とギターの佐々木良に、バンドへの思いを聞いた。

 2002年に発表した「二人のアカボシ」がヒットし、同年には紅白歌合戦の舞台にも立ったキンモクセイ。08年に活動を休止するまで、ヒット曲を期待される重圧から「身を削るようにして音楽活動をしていた」と振り返る伊藤は「もう二度とキンモクセイとして活動することはないだろうと思っていた」という。しばらくは職業作家としての道を模索するが、14年ごろからソロ活動を始め、キンモクセイというバンドを冷静に見られるようになっていった。

 昨年、久しぶりに5人が集まると、年を重ねたことで感情的に衝突することもなくなり、音楽を楽しめるようになっていたという。イベントには予想を大きく上回る観客が集まり、円熟味を増した演奏が各方面から反響を呼んだ。「活動を再開したからにはちゃんとしたワンマンライブをしないとけじめがつかない」(佐々木)と思って企画したのが今回のステージ。先行予約では想定の数倍の申し込みが殺到し、20歳前後の若い世代も多いことに驚いたという。

バランス 

 伸びやかでクリアな伊藤のボーカルが印象的なキンモクセイの楽曲は、明快で親しみやすい印象がある。しかしそのさりげなさは、優れた演奏技術と音に対するこだわりに支えられていた。一人一人の個性も強く「良くも悪くも癖があるバンド。奇跡的なバランスの上に成り立っている」と伊藤は分析する。音楽の好みもそれぞれ違うが「日本の歌謡曲がポップス、ニューミュージックに変化していくころの、ノスタルジックさに魅了されるところが共通していて、その象徴が『二人のアカボシ』という曲だった」と佐々木。結果的に「シティーポップスの流れをくむグループ」という看板を背負っていたが、もともとそれを意識した曲作りをしていた訳ではなかったと明かす。

イメージ 

 作られたイメージから自由になり、5人で奏でる音楽の価値を再認識した今、「本当のキンモクセイがこれから生まれるのかもしれない」と伊藤は前を見据える。現在はアルバムを準備中で、10月のライブでは新曲を披露する。「何がキンモクセイらしいのかは自分たちも明確には言えない。でもソロ活動のために作った曲とは明らかに違う」と伊藤。「前向きで都会的で、キンモクセイってこういう感じだよねと思ってもらえる良い曲になっている」と佐々木も手応えを語る。

 全員が個々のフィールドで活躍しているため、スケジュールを合わせるのは困難だが「今後も自分たちらしいペースでゆっくり活動していきたい」。穏やかに話す2人の言葉には静かな覚悟が感じられた。



※「ちゃんとしたワンマン2019」10月15日午後7時開演、相模原市民会館。全席指定4800円など。一般発売は20日から。問い合わせは、まほろ座MACHIDA☎042(732)3021。

※8月25日相模大野中央公園「相模大野もんじぇ祭り2019」にも出演予定。

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