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「SONG FILE」シリーズ
80年代ポップスの魅力再認識

カルチャー | 神奈川新聞 | 2019年7月15日(月) 15:00

邦楽アーティストで気になるのは「僕にはできないスタイルで曲を作るサカナクションと、僕以上に王道の作品を作るいきものがかり」と話す作曲家・編曲家の林哲司
邦楽アーティストで気になるのは「僕にはできないスタイルで曲を作るサカナクションと、僕以上に王道の作品を作るいきものがかり」と話す作曲家・編曲家の林哲司

 「悲しみがとまらない」(杏里)や「真夜中のドア」(松原みき)、「北ウイング」(中森明菜)など多くのヒット曲を手掛けた作曲家・編曲家の林哲司(69)。昨年から横浜赤レンガ倉庫(横浜市中区)内のライブレストラン「モーション・ブルー・ヨコハマ」で「SONG FILE」シリーズを開催している。実力のあるゲストボーカリストを迎え、林の楽曲をじっくり聴かせるスタイルで観客を楽しませている。 

 音楽生活45周年を迎えた今でもバンド活動を続け、サウンドプロデューサーとしても活躍。「最新ヒットチャートをチェックし、午前中に作曲をするのが日課」という。これまで自らの楽曲を振り返ることは少なかったが、同世代で、ビートルズの元メンバー、ポール・マッカートニーが「ファンサービス」と「自らの曲を振り返る」ことを目的にライブ活動をしていることを知り、この企画を立案した。

 初回は昨年7月。杉山清貴をゲストに招き、さまざまな歌手が歌った林のヒット曲を披露した。「お客さんたちが演奏に合わせて歌を口ずさんでくれているのを見て、とてもうれしかった。楽曲が自分の手を離れて、リスナーのものになっていると思った」と林。稲垣潤一を迎えた2回目も盛り上がったが「まだ100分の1しか伝えられていない。シングルカットはされていない曲にもスポットを当てていきたい」と意欲をみせる。

 26日の3回目には、ハイトーンボイスが魅力の小野正利と、アニメソングを得意とする中島愛をゲストに迎え、アイドルに提供した曲も披露するという。松本伊代や菊池桃子など、数多くのアイドルにも曲を作った林だが「アイドルの容姿や人気に依存した曲は作らない」ことを意識していたという。「そのアイドルが歌っていなくてもきちんと成立する楽曲でなければ、いくらヒットしても自分は納得できない。自分のアイデンティティーはPOP×ART。作品の中で大衆性と芸術性の折り合いをつけることにこだわってきた」と話す。

 そんな林が70~80年代に送り出した楽曲を含む日本の「シティー・ポップ」はいま国内外で再評価され、都会的な雰囲気が魅力の山下達郎、竹内まりやらのCDがレコードショップなどで人気を集めている。「今の音楽は、作り込まれたサウンドやリズムを重視する傾向があり、メロディーの存在感がある楽曲が若い人には新鮮に聞こえるのでは」

 今後挑戦したいのはミュージカル。テーマも固まり、台本も進行しているという。「同世代の松任谷由実や中島みゆき、小田和正やさだまさしも、自分の個性を輝かせて活躍している。僕も自分らしい音楽活動を続けていけたら」



■「Tetsuji Hayashi SONG FILE vol.03」26日、1st/午後5時45分開演、2nd/同8時45分開演(入替制)。自由席7千円など。問い合わせはモーション・ブルー・ヨコハマ☎045(226)1919

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