
神奈川県立弥栄高校(相模原市中央区)が17、18の両日に開く文化祭に、江戸後期の画家・菅井梅関(ばいかん)(1784~1844年)の手になるとみられる屏風(びょうぶ)絵が公開される。
白梅と月を描いた六曲一双の屏風仕立てで、12枚の絵を6面の屏風一対に配した。縦1・7メートル、左右合わせて横6・8メートルもあるため、これまで校内では別々に展示。並べて見られるのは初めてになる。
梅関は「仙台四大画家」と称される文人画家で、東京国立博物館蔵「墨梅図」などが代表作。鴫原ふみ子前校長が、昨年亡くなった仙台出身の父の遺品を整理中に見つけた。
由来など不明のまま「日本画授業に役立つのでは」と今年7月、芸術科美術専攻のある同校に寄贈。崩し字の署名や落款から「梅関ではないか」と考えた美術科主任の松原秀伸さんが、仙台市立博物館に問い合わせたところ本物だろうとの回答を得たという。
文化祭は17日午前10時半~午後3時半、18日午前9時半~午後3時。