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海外の技、吸収したい アジアユースオケの一員に 県警音楽隊オーボエ・戸堀さん

カルチャー | 神奈川新聞 | 2017年7月1日(土) 11:09

オーボエの演奏を披露する戸堀さん=横浜市中区の県警本部
オーボエの演奏を披露する戸堀さん=横浜市中区の県警本部

 県警音楽隊のオーボエ奏者、戸堀恭平さん(21)=横浜市旭区=が、アジアの若手音楽家で構成するアジアユースオーケストラ(AYO)の一員に選ばれた。1987年のAYO設立以来、日本の警察官がメンバーに入るのは初めて。7月から始まる世界公演を前に、「海外の奏者の音楽を知るチャンス。技術を吸収したい」と胸を高鳴らせている。

 秋田県出身の戸堀さんが吹奏楽を始めたのは、小学生のころ。フランス語で「高い音の木」を意味する木管楽器のオーボエに「甘い音色が魅力」とほれ込んだという。中学入学後に本格的に始め、ほぼ独学で技術を磨いてきた。

 昭和音楽大学(川崎市麻生区)への入学を機に神奈川へ。ただ、当初から早く「音楽の仕事に就きたい」との思いが強く、1年生のときに県警の音楽採用枠の技術職員に応募した。2015年4月に入庁し、大学を中退。現在は県警広報県民課の音楽隊に所属し、日々活動に力を注いでいる。

 AYOは、アジアの若手音楽家の育成と交流を目的に設立された非営利団体。毎年、10~20代のメンバー約100人をアジア各国から選抜し、欧米を中心に公演している。戸堀さんは今春、約千人が参加したオーディションを勝ち抜いた。

 世界公演は7月25日の中国を皮切りに、約1カ月半をかけて米国やイタリア、ドイツなど12の国と地域を回る。国際的に活躍する指揮者やソリストが同行し、7月31日と8月1日には東京公演も開催。9月6日に帰国する。

 県警音楽隊の一員としてコンサートやキャンペーンで演奏する以外は、「一日中練習しています」と戸堀さん。「表現の引き出しを増やし、音楽隊の活動に生かしたい」と意気込んでいる。

 
 

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