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ドックの底まで見学 横浜・みなと博で企画展

カルチャー | 神奈川新聞 | 2019年2月13日(水) 02:00

第二号ドックに使われた真鶴産の小松石を示す志澤学芸課長=横浜みなと博物館
第二号ドックに使われた真鶴産の小松石を示す志澤学芸課長=横浜みなと博物館

 横浜・みなとみらい21(MM21)地区に残る国指定重要文化財の二つの石造りドックの歩みを振り返る企画展「横浜船渠(せんきょ) ドック物語」が、横浜みなと博物館(横浜市西区)で開かれている。3月24日まで。関連イベントとして講演会や見学会もあり、ドックの構造や役割を幅広く学ぶことができる。

 ドックは艦船を修理、検査する港湾施設。国際貿易港の横浜港に欠かせないとして、横浜の財界人と実業家渋沢栄一らが1889年に横浜船渠(後の三菱重工業横浜造船所)を設立。真鶴産の小松石(安山岩)を使用し、第二号ドック(現在のドックヤードガーデン)が96年、第一号ドックは98年にそれぞれ竣工(しゅんこう)した。

 第一号ドックは1918年に延長した際、渠頭(きょとう)部と呼ばれる場所を石積みからレンガ積みに変更したと考えられていた。しかし、志澤政勝学芸課長(66)がドック建造時の写真を分析した結果、当初から渠頭部はレンガが使われていたことが判明。企画展では約280点の資料からドックの価値を再評価している。

 帆船日本丸の大規模修繕に伴い、同船を保存している第一号ドックの海水を約20年ぶりに抜いたことから企画展を開いた。入館料は一般200円、小中高校生と65歳以上100円。月曜休館。

24日に見学会

 関連イベントとして第一号ドック、第二号ドックの見学会が24日開かれ、海水が抜かれた第一号ドックの底まで見学する。

 午前10時15分~正午、午後1時半~3時15分の2回で、定員は各回50人、応募多数の場合は抽選。対象は高校生以上、参加費は500円。往復はがきに参加者全員の住所、氏名、電話番号を明記し、〒220-0012、横浜市西区みなとみらい2-1-1、横浜みなと博物館「ドック見学会」係。2月18日必着。希望の回の指定はできない。

 また、記念講演会「横浜船渠の一、二号ドック-港の近代化遺産-」が3月3日、同館隣の日本丸訓練センターで開かれる。講師は横浜都市発展記念館の青木祐介副館長。参加費は500円。

 申し込み方法などは同館ホームページか、同館電話045(221)0280。


企画展「横浜船渠 ドック物語」=横浜みなと博物館
企画展「横浜船渠 ドック物語」=横浜みなと博物館

真鶴町の石材商「土屋商店」のゆかりの品も展示されている企画展=横浜みなと博物館
真鶴町の石材商「土屋商店」のゆかりの品も展示されている企画展=横浜みなと博物館
 
 

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